その後、私は藍の布団に入れさせてもらった。

ご飯も一応作り置きした。

「…」

自分にも人間らしい感情があったなんて。

そんな事に感動していた。

「あれ、寝たのかよ」

「…藍?」

「おう、ただいま」

「早いね…、おかえり」

「はぁ??お前がこーゆうのくれたから、さっさと仕事終わらせたんだよ」

藍もパジャマに着替えると布団に入ってきた。

ゆっくりと見れば、あのお菓子だった。

「…テレビ見た」

「あー、あれな」

「私迷惑じゃないの??」

「当たり前だろ」

「そか…」

「少しだけ抱きしめさせろ。あったけぇから」

「…いいよ」

藍は顔を見せてくれない。

だけど抱きしめてもらうと分かった。