苦笑するしかないよ。本当に。
汚すぎる…。
私は呆れつつ、部屋を片付けた。
ゴミを捨てに行ったり、
部屋のいらないものを分別したり。
でも1日中、こうやって動いたのは兄だけだった。
(…元気かな。兄は)
いっぱい辛いこともあった。
だけどそれ以上に、生きていて楽しかった。
「どうしたの??あゆちゃん」
「あ、いえ」
「お兄さん考えてた?」
「まぁそんなとこです」
「お兄さん、元気だよ。相変わらず」
「あの人、どんなことをしても死にませんので」
「兄思いな妹だねぇ」
そりゃそうだろう。
「私にとって、兄が全てだったので」