「…やめてくれよ。そんな話…」
「そら。質問に答えて。赤ちゃんはどうなるの?」
ここで、もし。
あゆみが死んだら赤ちゃんも死ぬ。
そうウソをついたら、キミはまだ生きれるんだろうか。
「…分からないよ」
「そう…。でもその顔だと赤ちゃんは平気だね」
「…っやめてくれよ!」
「…そら?」
「お前が死んだ後の俺が生きる人生を、お前はどう考えてるんだよ!!」
俺が初めてあゆみに怒った瞬間だった。
その瞳には驚きしかなく。
ただ俺を見つめていた。
俺は息を切らして、俯いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…