それから数日後。 体調が一気に悪くなって、お兄ちゃんの車に乗せてもらった。 そらも仕事と学校を休んで、京都へ。 藍はお兄ちゃんとそらがいないから、仕事をしに行った。 酷いめまい。 それと腹痛。 「あゆみ、大丈夫?」 そらが優しく聞いても、その声が遠く感じる。 「もし……私が死んだら…子供は…」 「馬鹿。あゆみが死ぬわけないだろっ!!!」 そらが泣き叫ぶように、大声で言った。 私が俯くと。