「…あゆみ」


桃乃がそっと頬に手を添えた。



「…よく言ってくれたじゃん」


柔らかく微笑んでくれて、それだけで涙が溢れた。

「…怖いけど…、病気でいつ死ぬかわかんないけど……そらとの証が欲しかった。

だから余命の日が近づいたら、

入院しようと思ってる…。皆とは離れ離れになっちゃうけど……」



その言葉を聞いて、皆の顔色が変わる。


「え…??


あゆみ、そんなのウソだよね…??」


口を開いたのは夕美で、とても悲しそうだった。

私は首を横に振った。




「…ウソじゃない」