その夜、皆でホストのところに集まった。


大地は気だるそうだった。



桃乃も夕美も春も、机を挟んで向かい合う。



「皆…なんで私と向かい合う席なの…??」

「いいの!白状してもらうんだからぁ」



桃乃がきっと言うと、夕美も賛成した。


「何隠し事してるの?」


春が悲しげに呟いて、それを夕美も頷いた。



「……言うべきか悩んだんだけど」


大地がそらと話している、今ならきっと言える。

相手は女子で信頼している人たちだから…。



「私妊娠してる」



震えそうになる手を、膝の上で握り締めた。