その夜、皆でホストのところに集まった。
大地は気だるそうだった。
桃乃も夕美も春も、机を挟んで向かい合う。
「皆…なんで私と向かい合う席なの…??」
「いいの!白状してもらうんだからぁ」
桃乃がきっと言うと、夕美も賛成した。
「何隠し事してるの?」
春が悲しげに呟いて、それを夕美も頷いた。
「……言うべきか悩んだんだけど」
大地がそらと話している、今ならきっと言える。
相手は女子で信頼している人たちだから…。
「私妊娠してる」
震えそうになる手を、膝の上で握り締めた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…