店に着くと、仕事用の服に着替える。
後20分後に開店。
「あれ」
着信音が鳴ったから、ケータイを開くと。
「あ、そら?」
窪野 そら。
俺の幼馴染。唯一の信頼できるやつ。
「「あゆちゃん、預かってるよ。そんでさぁ」」
「はっ!?一緒にいんの!!?」
「「慌てすぎ。ちょっとさ、この子ケータイ持ってないんだけど」」
「マジかよ、じゃあ買ってやれ」
「「了解、大丈夫だよ。さっきスーパー教えたし」」
(コイツが教えたのか…。ほっとしてるけど、少しだけもやっとする)
「「あ、藍?お前嫉妬しちゃ駄目だぞー?仮にも俺は、兄貴に見えるらしいし。
安心しろよ。そんじゃ」」
「っ、うるせぇーよ!!!」
「「怒んないで、じゃあケータイ買うね」」
「分かった、じゃあ仕事行くから。変なことすんなよ」
「「うん、オーケイ」」
ったく、アイツも意地悪なヤツだ。
だけど俺はそれ以上に、嫉妬とかしちゃっている自分に一番驚いていた。