学校途中、気持ち悪くなってトイレにこもった。 嗚咽が酷くて早退するはめに。 夕美と春は心配げだった。 だけど桃乃は何かを、確信しているようだった。 だから帰り際。 「明日の放課後、お茶しよ」 と小さく言ってくれた。 桃乃もまた、皆をいつも見ている。 だから勘が鋭いんだ。 明日、包み隠さず言おう。 そう思って、藍が迎えに来るのを待った。