「青空?」
「広く澄み渡るように、心も同じ様に持って。
皆を受け止めれる器の大きさは、この空のように―…。
だからそらはこんなにも優しくて皆を見てくれてるんだね」
「…そんな事言わないでくれよ」
「今日見てたよ。黒板消すの手伝ったり、ファイル配りも率先してやってたよ」
「…無意識にしてるんだよ」
そらは抱きしめたまま、耳元で囁いた。
「…見てくれてるの嬉しい」
「…私はいつも見てるから」
もう1度見上げた空は、どこまでも綺麗だった。
それをそらと被せて、見つめていた。
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