授業をさぼるなんて初めてだった。 何せ内容が分からなくても、ノートを取っていたし。 「んで?」 屋上は寒いだろうから、 中庭に行った。 先生に見つかりにくいみたいで、話しやすい。 「…私、妊娠してる……」 そらの瞳をちゃんと見つめた。 するとその瞳が、大きく見開いた。 「ウソだろ…」 「本当。そらだって子供欲しいって…」 そらが私を抱きしめた。そのまま、草の上に寝転がった。