「…えらく、古いんだな」 藍が呟くと、大地が騒いだ。 「何、ここ!?ちっせぇ!!」 「馬鹿大地!!」 「…ちっさいとはどこぞの人かね」 「…あ。ヤベ…」 中からまたまたおばあちゃんが現れて。 血相を変えたように私達を追い返した。 そして予約は無しになった。 「え…今日って野宿…??」 そらが驚いて口を半開きにしていると、不安そうに藍も俯いた。 「俺、京都なんて初めて来たし…。わかんねぇ…」