「あゆみ…、よかったな」
「お兄ちゃん…」
「俺はあゆみの兄貴になれてよかったよ…」
「私もお兄ちゃんの妹になれてよかった」
いつ会えなくなるか、不安だった。
だけど私はこうして、誰かの笑顔を見れているだけで、不安が吹っ飛んだ。
「さーってと…。あいつ等止めに行くかぁ…」
「あ…」
思い出して、夕美たちを見ると凄い騒ぎだった。
他のお客もドン引き状態。
お兄ちゃんが去っていく、その背中をずっと見つめていた。
「あゆみ、お待たせ…。って皆凄いな…」
「そら。わぁ、美味しそう」
運ばれてきたパフェを見つめて、スプーンを手に取った。
「お兄ちゃんも、蓮もそらも。皆働いているのに、喋っていて大丈夫?」
「ホストは料理するか、喋るかだから大丈夫。
にしても…、あいつ等モンスターだな…。容赦ないし。
大地なんて観戦してるし」