「俺も賛成!」


大地も喜んでいる。

「じゃあさ、来週の土曜日で!」

「いいね!」


皆私の余命に、気にしなかった。

知っていても、何も言わなくて嬉しかった。



本当にありがとう―…。





私は、後に残される気持ちを知らない。

だけど両親がいなくなった日、

あの時はお兄ちゃんが強かった。



ただ、何も分からない私を抱きしめてくれた。



大切な人を失う痛みが、

どんなに辛いのか。


私には知ることもない。

それでいいんだ、私にとっての運命なのだから。