それから数分後、


眠りに落ちていた。



見知らぬ若い夫婦がいて、一瞬で悟った。

(あぁ…これが両親なんだ)


「あゆみ、ごめんなさい…。私達はあの親戚に預けたくなかったわ。

だけど私達は実は、結婚をしていなかったのよ」


「…え?」


お母さんらしき人が、悲しげに呟いた。


周りが真っ暗で、目の前にいる人たちの顔がよく見えない。

夢なんだろう。


だけど、息をしている感覚もある…。


「だから1週間、私の実家に結婚を許してもらおうと、お父さんと行ったのよ」


視線を横にずらすと、男の人がいた。