その後病院に付き添った。


血の量が酷く、あゆみは危険な状態だった。

「…おい」


待合室のソファで俯いていると。

藍とあゆみの兄貴がやってきた。


「…大丈夫か?」

「俺は…」



「そら。お前は悪くねぇんだ」


お兄さんがそういってくれた。

だけど枯れ果てた瞳には、何の輝きもない。


藍もお兄さんも泣いたんだろう。

あゆみが10時間以上も目を覚まさないなんて。



「女子生徒の親が、校長室で話し合っている。

少年院とかに入れられるかもな」


「…うん」


「そら。落ち込むなよ」