「凄い考え方なのは、褒めるけどさ。

これからは、俺に頼ってね?」

「じゃあ…」

「うん、拒否権なしで」

遠慮のない人で、近寄りやすい。
ホストの特徴かも知れない。
それに、手馴れたエスコートだし。

「あ…、あのジュースいくらですか?」

「ん?あぁ。あの自販機の?」

「はい」

「それより美味しいの買ってきてあげる。待ってて」

「あっ」

いやいやいや…。
自販機のジュースすら、見たことあるだけで…。
飲んだことすらないのに、
何が出てくるんだろ…。

「お待たせ」

5分くらいして、窪野さんが歩いてきた。

「近場にね、ジュース屋あって。あゆちゃんにも選んで欲しかったけど、
今日は俺のチョイスで」

そういってくれたのは、可愛い透明なカップにアイスが乗っていて、
ストローもピンク色。
中身は、もっと薄いピンク色。