『今日、体育の時間にA組と一緒だったんだ。その時に良輔に言われたんだよ。』


「なんて?」


私と優斗は公園の前を通りがかり近くにあった椅子に座った。


《杏理ちゃん、奪いたいくらい可愛い》

って...。


「え?」


私は下を向いている優斗の頭を撫でた。


『杏理...』


「優斗。私は優斗のこと大好きだよ!
だから一生優斗のそばにいるよ!」


私は優しく優斗に笑いかけた。


『杏理。ありがとう。』


優斗の声は少し震えていた。