優斗は私の左手を引っ張った。


『杏理は俺の彼女!めっちゃ可愛いだろ☆』

良輔くんは笑っていた。


「恥ずかしいじゃん!」


私は左手を離そうとしたけど離れない。


『『優斗にお似合いだな!身長もあんまり変わんないし!』』


「ギクッ!!」


私は胸に矢が刺さったような気がした。


身長は私の一番のコンプレックス。
だって、中3にして151しかないから。


『だろ?』


「だろ?って・・・」

優斗の身長は161。
男子にしては小さい方なのに、全然気にしてない。