仕事あるからー!!と言うと、中島くんは風のように飛んでいってしまった。 「……あっ、き、着替えなきゃ!!」 暫く彼の消えていった方角をぽかんと眺めていたが、ふとやるべきことを思い出し、急いで空き教室に向かった。 その時私は、目の前の事に一生懸命で、先輩にこの事を伝えるのをすっかり忘れていた─。