あの出逢いから数日―…


仕事帰りにあの交差点で信号待ちをしていた。

スッ―
隣に爽やかな香りをさせながら1人並んだ。



香水の匂いが苦手な私は顔をしかめながら隣を見た。


―…!?

あの人だ…。

私の隣に並んだのはこの間、麻子と遊んだ時に見た…
少し気になってた人。



好きとかそんなんじゃなくて、悲しそうな顔をしてるから。





そんなことを考えてると…
ふと、目が合った。

げっ……
焦る私。

それを見て、クスクス笑う君。


なんだか、この空間がたまらなく愛しく…
幸せだった。