昼間は耳を塞ぎたくなるほどうるさく騒がしい廊下が、今はさ...櫻井と私の足音しか聞こえないほど静かで、少し怖く感じた。



そのまま一言も喋らずに下駄箱へついた。
そして、そのまま一言も喋らずに靴を履いた。



玄関を出ると、図書室で見た時より更に暗く、もう夜だった。



「かなり暗くなったね。」


「そうだな...。」


「1人で帰れそ?」


ドキッ「は、はぁ!?あ、当たり前だろ!!子供じゃあるまいし!!心配など無用だ...。」


またドキッってなった...!
なんなんだ...


「でも遠い方に分類されるんでしょ?」


「なっ!!///ま、まぁ...。」

「...送ってこっ「いい!!」え?」


「...そーゆーの...私にはいらない...レディーファースト的なの...。」


「...あっそ。」


「あぁ...。...じゃ、じゃあな。また明日。」


「うん。」