「………どういうわけだよ」
天野と遊園地を回りはじめて約30分後………出発した場所に戻ってきた
「…一周してきちゃったね……」
「…で、一周見回ったけど、どっか行きたいって思うところは無かったのか?」
天野が小さくコクンと頷いた
「…遊園地にいって行きたい乗り物がないとか…なんなんだよ…」
「…わ、私達インドア派だし…」
「別に俺がインドアじゃねぇぞ…ていうかなぜ」
「だ、だって……市岡くん休日とかは引き込もってそうな感じだし…」
「別に引き込もってねぇぞ!?パソコンはするけど!」
「あ、ごめん……変な思い込みしちゃって……」
天野がちょっとしょぼんとしていた
「別にいいけど…で、どこいく?」
「そ、そうだね…まず行く場所を………あ」
天野が視線を向けた先にあったのは『鏡の部屋』という建物だった
結構隅っこにありあまり気づかれなさそうなところにあって気づかなかった
「ここに行きたい…いいかな?」
「別にいいけど…」
「うん、じゃ、行こう…!」
天野が先に小走りに歩いた
俺はちょっと早歩き気味に天野の後をついていった