「ええと……どこ…いく…?」
天野はこの遊園地のマップを見ながら言った
俺らはまだ行き先は決まってなく、どこにいくか決めている途中だ
「…天野の好きなところでいいぞ」
俺は適当に返事は返しといた
俺は特に行きたいところもないので全て天野に任せようとしている
「で、でも……市岡くんの行きたいところは……?」
それでもまだ俺に聞いてくる天野
「…だからないって」
「で、でも………」
「……天野は行きたいところはあるのか?」
「わ、私の…行きたい…ところ………!?」
いきなり天野の顔がボンっと赤くなった
「ど、どうしたんだよ」
俺は心配になり慌てて天野の側に寄る
「だだだだって…………で……きりに………いって……言いたくないよ」
天野は何か言ってるようだが俺には小声で何を言っているのかわからなかった
「……適当に園内を歩き回って、行きたいところに興味があるやつに行けばいいんじゃないか」
「そ、そうだね!…いい案だよ…」
まだ赤面のままの天野がうなずいて言った
俺らはとりあえず園内を歩き回ることにした