お化け屋敷にはあまり人が並んでいなく、すぐ入れた
……入るれるの早すぎでしょ
特殊メイクをしたスタッフさん(私は若干ビビってしまった)が「いってらっしゃいませ……」と小声で言われ、私たちは中へと入った
私は百合亜の後ろをついていった
しかし、百合亜の歩くスピードが速い…
「百合亜……歩くスピード、速いよ……」
「ん?そうか?」
百合亜は歩くのをやめ、こっちに顔を向けてきた
「速いよ……だから少しゆっくり歩いて…」
「あ、ああ」
百合亜は前を向いて、また歩き始めた
……さっきよりかは遅くなったので、内心でほっとした時、
「待って………」
と後ろから声が聞こえてきた
……不吉な予感
私は振り返ってみると、


足に長い黒髪の血がついた着物をきた女性が、私の足を掴んでいた


「ぎゃぁああああああああああああ」
「………!?奈々美!?」
百合亜は私の叫び声に反応しこっちを向いてきた
「お嬢さん……こっちにおいで……」
「いやぁああああああああああああ」
私は前にいる百合亜を越して、思いっきりあの女性から逃げた
「待ちなさ~い…」
「ま、待て!」
女性と百合亜が私を追いかけてきた
「こ、来ないで~!!!」
だ、誰か助けて!!!!!