「うーむ、どこに行こうか…」
私の隣にいる百合亜がこの遊園地のパンフレットを見ながら唸っている
みんなと解散したあと、私達は解散場所の近くを歩いていた
「百合亜はどんなところに行きたいの?」
一応私は百合亜に聞いてみた
「…もちろん、た、高くないとk………楽しい場所だ!」
百合亜、バレてるから、高くないところがいいっていうこと
私と百合亜は幼馴染みで、幼稚園からずっと一緒だった
ずっといたことで百合亜が高所恐怖症っていうことは大分前から知ってた
そういや百合亜が高所恐怖症になった理由は、ブランコに3回ぐらい落ちたからだっけ……
「おい、奈々美~」
私は百合亜の声で我に帰った
危なかった…つい思い出に浸るところだった
「で、百合亜、どうしたの?」
「ここに行かないか?」
お、行くところ決まったのか
私は百合亜が指さしたところを見ると、そこはお化け屋敷だった
「百合…亜……なんでこんなところを…」
「ここのお化け屋敷、なかなかクオリティ高くて好評らしいんだ」
「……………だから…?」
「だからだ」
百合亜がお得意のドヤ顔をしながらいった
「うんじゃ決まったからには早くいこう!」
「ちょ、百合亜!いきなり走らないで!」
私は走る百合亜のあとを走って追いかけた