みんなと別れ、私は辻と一緒に行動した
「どこいくのか!?」
…いつも以上に子供っぽい辻ね
口調でもうそうわかるぐらいだし
そう思いながら私はジト目でいった
「なんでもいいんじゃない?」
とりあえず私はこういっておいた
だが、
「なにいってんだよ!?なんでもとかそんなのはダメだ!ちゃんと決めようぜ!」
辻に怒られた
……この人はなにいってんだ
「…うんじゃ、どこいくのよ」
私はジト目のままで辻をみつめ、いった
「あれだっ!」
辻が適当に指をさして決めたのはフリーフォールだった
一応説明すると、フリーフォーリルとは落ちる…高いところまでいって、そこから高速で下まで落ちる絶叫系のアトラクションだ
正直いって………私はこれが苦手だ
「う、う…………ん」
私は一応返事を返して、辻についていった
その時、辻がいきなり止まり、こっちを向いた
「もしかしてお前、これ苦手か?」
……………図星だった
「図星だったようだな?なぁ、苦手なんだろ?」
辻がニヤニヤしながら顔を近づけてきた
ウ……ウザイ……
「本当のこと、言えばいいんじゃねぇか?」
もう………我慢できない………!
「に、苦手じゃないしっ!バリッバリいけるんだからっ!!」
………言っちゃった
本音と全く違うことを言っちゃった…
「…本当か?」
なぜか辻はちょっと心配そうな口調でいった
「ほ、本当よっ!」
せっかく辻が心配してくれてるのに、また本音とは違うことを言ってしまった
…時々そんなときがあるんだよね
「うんじゃ、行こうぜ!」
辻はそういい、私の手を握った
ちょっ!?いきなり手を握るとはありですかっ!
私は辻に手を引かれながら、フリーフォールに並んでいる人の行列に並んだ