「楽しかったね~!」
「お、怒られたけどね……」
さっきのコーヒーカップでスピードを出しすぎだせいで終了後、スタッフの人に「出しすぎはダメだ」と言われ、怒られてしまった
なのに赤井さんは反省してなく、鼻歌を歌いながら歩いている
「次どこいく?」
赤井さんは立ち止まり、僕の方に体を向けた
「………ちょっと休憩しようか」


僕らは近くにあったベンチに腰かけた
「赤井さん、なんか食べたいもの、ある?僕が買ってくるよ」
「え?いいの?」
「いいよ、僕も何か食べたいし」
「うんじゃあね………あそこのポップコーン買ってきて!味はキャラメルね!」
「わかった」
僕はポップコーン屋さんに向かって走った


「買ってきたよ」
僕は二個のポップコーンが山盛りに入ったカップを持ちながら赤井さんが待つベンチへと向かった
「ありがとう!うんじゃいただきま~すっ!」
赤井さんは僕からポップコーンのカップを光の速さで奪い、ポップコーンを頬張り始めた
僕も早速ポップコーンを食べてみる
………
甘すぎる……この量ではさすがに全部食べきれない
赤井さんの方を見ると、もう彼女のポップコーンはなくなっているに等しかった
…食べるの早い
「……あげるよ」
「え、いいの!?美味しいのに!?」
「僕には多すぎたから、はい」
「ありがとう!」
赤井さんはまたポップコーンを頬張り始めた
そして僕があげたポップコーンもすぐに彼女の胃袋の中に入っていった