「ねぇ、どこいく!?いとやん!」
「どこいこっか、あといとやんって呼ぶのはやめようね」
僕は赤井さんと一緒にどこにいくか話していた
………せめて絶叫系はやめていただきたい…
「うんじゃ………あれ!」
赤井さんが指差したのはコーヒーカップだった
これならなんとか大丈夫そうだ
「早くいこ!いとやん!」
「走らないでよ…あといとやんって呼ぶのはやめて…」
僕は赤井さんの後に歩いてついていった


「とうとう次だね!」
僕らが並んでから15分後、僕らが乗れる時がきた
赤井さんはうきうきしている様子だった
案外待ち時間が長くてびっくりした
「ねえ!どのコーヒーカップに乗る?」
「うんじゃ、これでいっか」
ここのコーヒーカップでは乗れるカップの色を選ぶことができる
僕は近くにあったカップ赤いへと乗った
『うんじゃ、回りま~す!よいカップライフを♪』
アナウンスのお姉さんの合図でカップが回り始めた
あとカップライフってなんだろ
このスピードなら大丈夫……と思っていたその時、
僕はある異変に気づいた
僕らが乗っているカップだけ周りの人よりも明らかに回転が速い
な、なんで………
僕は赤井さんを見ると、彼女は真ん中にある回転を調節する円盤みたいなものを目に見えないスピードで回していた
うん、これが原因だ
「あはははは♪たっのしー!!」
「あ、赤井さん!!回すのやめて!」
「やだ!こっちの方が普通のやつよりも楽しい!!!」
「で、でも……う」
ヤバイ酔っていた
「あはは♪」
赤井さんはぐったり倒れている僕と反対に楽しそうに円盤を回している
早く………終わって…………