切ない……!
読み始めは、あんなに甘くて可愛くて。そんな初々しい二人のデートに「羨ましいな」なんて思っていたのに。
幾羽ちゃんは、きっとあんな秘密がなかったらもっと活発で更に茶目っ気のある子だったんじゃないかな、と思いました。
前半で垣間見せた儚い顔や、おとなしいイメージは、きっと生まれ持ったものじゃなくて、環境や状況故に身についたんでしょうね……
思いを秘めたままずっと世尾くん見つめ続ける一途さと、誰にも秘密を告げずに笑う強さ。
幾羽ちゃんの芯のある恋に、心を打たれました。
そして、男の子の視点で語られたストーリーなのに、こんなにも感情移入して泣きそうになるなんて。
世尾くんの迎えたほろ苦い結末に「これが自分だったら」と重ね合わせてしまい胸が苦しい。