友達との面会を楽しんでくれたらいいな、とその場を想像しながらほっと一息つく。
う〜ん、ここは空気を読んで部屋に行かないとして……。
彼女のスマホの時計を見ると、示す時刻は一〇時半ちょっと前。
……なにか、食べるか。
って、ぼくいつもなにをするか悩んだ時は、必ず食べ物に繋がってる……!
デートの時もそうだったはず。
なにか食べようなんて言い出したの、ぼくだけだし。
そんな食いしん坊な方ではないと思っていたんだけどなぁ……。
ちょっぴりショックを受けながら、中庭を出て仕方がないので売店に足を進める。