オレの問に黒髪ポニーテールの少女は無言で頷く。



 なにかを言いたげな様子で、でもなにを考えているのか分からない表情だ。



 空を見上げ、自然と寂しげに微笑しながら呟いていた。




「……そっか、もう終わりか……」




 もう二度とあの楽しい時間は過ごせないのだと思うと悲しくてならない。



 折角涼峰さんが決意を固めてくれたというのに。



 あ、そうしたらあのアプリもやらせてあげられなくなっちゃうな。


 課金までしたのだからやりきって欲しいんだけど。




 色々な気持ちがあるけど、終わりは終わりだ。


 
 約束したから無しにはできない。




「一週間ありがとな。すげー楽しかったよ。また、一緒に食べれたらいいな」




 気持ちが言葉に反映してしまってる。


 
 頭で並べた言葉を押し込むように言ってしまった。