「まぁ、あの人だかりだからね。大丈夫、バッチリあたしが見てきてあげたから」
「ホント?さっすがミーコ!頼りになるー!」
もうホント、大好きだよ!
「愛梨は4組だったよ」
ミーコは人だかりの方を見ながらあたしに教えてくれた。
「ミーコは?」
「あたしは8組。ちなみに陽平も4組だよ」
「えっ?うそっ。陽平じゃなくてミーコと同じが良かった」
思わず本音が漏れてしまった。
「はぁ?お前……それはこっちのセリフだっての!」
パシンと背中を軽くはたかれた。
「いったぁ。ちょっと、何すんの」
あたしはイジワルそうに笑う陽平を睨み付ける。
「愛梨がそんなこと言うからだろ」
「だからって、叩くことないじゃん!」
イジワル!
バカ!
最低!