「愛梨はどうなの?昨日のこと、ここで打ち明けちゃえば?」
「……えっ!?」
ミーコに言われてギクッとする。
話すのには抵抗があったけど、ミーコも打ち明けてくれたわけだし。
話したらイライラも少しはマシになるかな?
なんて、さっきまでとは真逆の考えが頭に浮かんだ。
「えー、なに?意味深ー!やっぱり、陽平君と何かあったの?」
「うん、あのね……。告白まがいのことされたけど……いつもの冗談だったみたい」
思い出したら、やっぱりまた腹が立って来た。
バカみたいにからかって、どうせ昨日だってあたしの反応を見て陰で笑ってたんでしょ?
状況を知らないまりあに、昨日のことをサッと説明した。
「えー、冗談だって言われたの?」
目を見開いて驚いている様子のミーコ。
「そうだよ!ひどいでしょ?いくらなんでも、その冗談はありえないでしょ!ムカついたから、今日はほとんどシカトしちゃった」
「んー、陽平の奴……素直じゃないんだから」
「だよねー!ほーんと、ジレったいっていうか」
ミーコとまりあはわけのわからないことを言っていたけど、あたしはますます怒りが増して行くばかりだった。