結局まりあはそれ以上教えてくれなくて、解決しないままモヤモヤした気持ちだけが残った。
授業が始まる頃には陽平も戻って来て、他のクラスメイトに対しては普通なのに、あたしにだけは感じの悪いままだった。
なんなの、ホント。
わけ、わかんない。
やっぱり嫌な奴だよ。
「愛梨」
放課後になって、ミーコが教室にやって来た。
ツヤツヤの黒髪が相変わらず綺麗。
「ミーコ!来てくれたんだ?ごめん、すぐ用意するから」
掃除が長引いて帰る準備がまだだったため、ミーコの姿を見て慌てて取り掛かった。
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