そしてカバンを肩にかけると、友達に手を振ってあたしの前に戻ってきた。
「公園行こっか」
深田さんはそう言って唇の端を上げたけど、目は笑ってなくて。
これからあたしが何を話すのかが、わかっているかのようだった。
特に会話はなく、重い空気が流れる中を2人で歩く。
何を言うか、どう聞くか。
全然決めてないけど、口ベタのあたしにうまく言えるかな。
なんだか、気が重くなって来た。
だけど、逃げない。
逃げるわけにはいかない。
真実を知りたいもん。
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