あたし、何かしたかな? わからない。 多分、してないはず。 でも、明らかにあたしに対して怒ってるよね? なんで? 今日はほとんど喋ってないし、心当たりはまったくないんだけどな。 「な、なにか……?」 恐る恐る振り向くと、無表情で冷たい瞳と視線が重なった。 こ、こわっ。 なんでそんなに怒ってんの? 「なんで坂上と楽しそうに喋ってんだよ?」 「えっ……?」 いや、別に……。 楽しそうに? そんなつもりはない。