「あいりんはさ~、陽平のことが好きなんでしょ?」 !? 授業中。 黙々とノートを取っていたあたしに、坂上君がヘラリと笑いながら聞いて来た。 机に頬杖をつきながら、坂上君はノートを取る気なんてさらさらなさそう。 シャーペンをくるくる回しながら遊んでいる。 「な、なわけないでしょ」 「またまたー!見てたらわかるし~」 「は、はぁ!?ありえないよ!」 小声の坂上君に対して、ついつい大声を出してしまった。