だけどまりあちゃんの笑顔を見た瞬間、そんな気持ちは一気に吹き飛んだ。



「愛梨って呼んでもいい？あたしのことは、まりあでいいよ」



「うん、もちろんだよ！」



まさかこんなにすぐ友達が出来るなんて思ってなかったから、本当に嬉しかった。


それだけで、これからの高校生活が楽しくなるような気がしてワクワクする。



「良かったー！愛梨がいてくれて。周り男子ばっかりだから」



ニコッと可愛く笑うまりあ。


そんなことを言ってもらえたら、あたしまで嬉しくなっちゃう。


なんだか、まりあとは気が合いそう。


不思議、会ったばかりだっていうのにそんな風に思うなんて。



「あたしもだよ。チャイムが鳴るギリギリに来て、すぐに友達が出来るなんて」



本当に嬉しい。