「羨ましいね。俺も混ざっていい?」
「ダメダメー!男子禁制〜!」
「今だけ女子になるから」
冗談っぽく芹沢君は、まりあのことが相当好きみたい。
好き好きオーラが滲み出てるんだもん。
「あたし達の間には誰も入れないよね~、愛梨」
「ね~!」
「あ、でも違うか。愛梨には陽平君が……」
「わー!!やーめーてー!」
慌ててまりあの口を手で塞いだ。
な、何を言うの?
芹沢君の前で。
バレちゃうじゃん!
「おーい、お前ら!早く集まれって!」
きゃあきゃあ言い合っていると、遠くからあたし達に向かって陽平が叫んだ。
どうやら花火が始まるみたい。
みんな買って来た花火を手に集まっていた。
「今行く~!」