『三浦』と『吉崎』だもん。
陽平とは中学の3年間もずっと同じクラスだったから、出席番号も近くて何かと一緒になることが多かった。
グループワークとか、修学旅行の班別行動とか。
いわゆる腐れ縁ってやつ。
同じクラスだってわかった時点で予想はしてたけど……またか。
しばらく席替えはないだろうし、陽平にからかわれながら過ごす日々が続くというわけだ。
はぁ。
やだな。
軽くため息を吐き出しつつ、指定された席に着いた。
陽平は持ち前の明るさで早速男子の輪の中に溶け込んでいる。
すごいな。
誰にでもフレンドリーなところは純粋にすごいと思う。
「ねぇねぇ」
座ったすぐ後に、隣の女の子に声をかけられた。