うん、楽しいよ。
こうやって陽平と並んで花火を選んで、笑い合うことが出来てるから。
ふわふわのブラウンの髪を揺らして笑う陽平。
整った顔立ちが本当に魅力的で。
こんなにカッコ良かったっけ?って思うほど。
一緒にいればいるほど、どんどん好きが大きくなって行く。
恋をすると変わるっていうけど、ホントにその通りだよ。
「うお、花火の超人だって!すごくね?よし、俺はこれを買う」
「えー、手持ち花火が入ってないじゃん。あたしは普通のを買うよ」
「はぁ?手持ち花火なんて小学生かよ」
「うっわ、手持ち花火をバカにしたね?」
「してねーし!普通は大胆にドーンと打ち上げ花火だろ」
「それは勝手な陽平の意見でしょ」
「勝手じゃねーよ。願望だ」
「あはは、何それ」