「よし。直った」
「あ、ほんと?ありがと……」
ーードキンドキン
やばい、意識し始めちゃったらもう止まらない。
陽平の顔がまともに見れないよ。
どうしよう。
迎えに来てくれたことが嬉しくて、自然と頬が緩んじゃう。
ドキドキして落ち着かない。
あーもう!
「行こうぜ」
「う、うん」
陽平が歩き出したのを見て、あたしも小走りで隣に並んだ。
夕陽に照らされた陽平の横顔は本当にカッコ良くて。
今まで知ってる陽平とは、まるで別人みたい。
いつも見ていたはずの光景なのに、なんでだろう。
好きだって意識しちゃったからかな?
今までと全然違う。
陽平の隣が、こんなにも居心地が良いなんて。