「つーか、足の骨が折れたんだけど」
え……。
あ、足の骨が折れた……?
ただ、つまずいただけで?
恐る恐る顔を上げる。
「どうしてくれんだよ!?」
眉を吊り上げて怒る男の声が響く中、あたしは顔を引きつらせたまま固まってしまった。
周りの男達はクスクス嫌味っぽく笑っているだけで、それを楽しんでいるかのよう。
「なぁ、どうしてくれんの?」
「…………」
そう言われても……。
「ゆ、許して下さい……」
目の前に立つ銀髪の男から目が離せない。
恐怖を感じて足がすくんだ。
とにかく許してくれるまで謝るしかない。
「ちゃんと謝っただろ?変な言いがかりはやめろよ」
見兼ねた陽平が間に入って、あたしの代わりに銀髪の男に言い返してくれた。
怖くて思わず陽平の腕にしがみつく。
「あ!?なんだてめえは」
血走った目を向ける男に、陽平は至って冷静沈着。