そこには息を切らした深田さんが、陽平の顔をまっすぐ見つめながら立っていて。
潤んだ目が女の子っぽくてすごく可愛い。
「えと、あの……!この前も言ったけど、あたし……陽平君のことを諦める気なんてないからっ!好きだからっ」
真っ赤になりながら必死に想いを伝える深田さん。
良く見ると握り締めた拳がかすかに震えている。
スベスベの真っ白い頬をほんのりピンク色に染めてる姿はホントに可愛くて、女のあたしでも思わず見惚れる。
やっぱり……深田さんは陽平が好きなんだ。
そう思うと、なんだか胸がもやっとした。
「前にも言ったけど、深田と付き合う気はないから。ごめん」
「だけどっ、彼女はいないんだよねっ?だったら、チャンスはまだあるってことでしょ?諦めないよ」