ミーコとクラスが離れちゃったのは寂しいけど、新しいクラスでも友達はいっぱい欲しい。



中学の頃は男女関係なく仲良しだったから、高校でもそんなクラスだといいな。


だって、その方が楽しいし。


みんなでワイワイするのって好きだから。



「わ、8組だけ階が違う」



ミーコが信じられないと言いたげな顔で、あからさまにショックを受けている。



壁に貼られた案内用の矢印の紙が、8組だけ一つ上の階だと知らせていた。



「これじゃ、あんまり会えないね」



残念そうにボヤくミーコ。


やっぱり最初は不安だよね。


あたしだってそうだ。



「大丈夫だよ!いっぱいミーコのクラスに遊びに行くね」



あたしは満面の笑みを浮かべて、ミーコの手を両手でギュッと握った。