「苦手か、アイツ」

仁は俺に向かってそう聞いてきた。





「なんやろな…被ってしまうねん
違うってはわかっとるんやけど、どうしても重ねてまう」

「大丈夫だ。
アイツはきっと俺達を変えてくれる」




何を根拠に…
と思ったけど、仁の"直感"は100%当たるねんなあ








「お昼、みんなくるんやて
今連絡あったわ!!!」


何も答えたくないときはそうやって話を反らすのがええ




そして10分後、
結羽と桐と千尋が屋上にきた。

晶がお昼ご飯を買ってきてくれたから、みんなでわけて食べる






桐はどこか上の空やって、いつもみたいな口調があんまでーへんかった

千尋は女とのラインで一生懸命

俺と結羽はずっと喋りまくってて

仁はある教室…
転校生を見ていた