話を振られた仁はというと琉伊ちゃんと善さんが出て行ってから
ずっとソファーで腕組みをして目を瞑っていた。


桐も落ち着かないようで
煙草を吸っては消して吸っては消してを繰り返して1箱を終えようとしていた。





「結羽、仁は仁で考えてるみたいだよ。

みんな何か飲む?入れてくるけど」




僕は立って小さな簡易の台所へ行きながらみんなにそういうと


「ちーちゃん、僕は牛乳ねっ!!!」

「コーヒー、ブラックをホットで」

「俺はいらねぇ」

「ここは…関西人のプライドで
リンゴジュースにしたいところをオレンジジュースや!」




一応みんな反応してくれた。

バカな大河はとてつもなくほっておきたくなるけど、
桐以外の飲み物を用意しながらみんなを見る。




「もうすぐ善さんと琉伊ちゃん帰ってくるよ
琉伊ちゃんって掴めないけど絶対善さんだって気にいると思うよ」

誰か特定に話したのではないけど
みんなに向かって話す僕。



「ちーちゃんに言う通りだね!
るーちゃん変な子だけど良い子だもん」

「せや!
琉伊みたいな奴、なかなかおらへんし」


僕が言ったことで結羽と大河は落ち着きを取り戻しつつあるけど
問題は総長さんと副総長さんかなぁと苦笑いしてしまう僕。