どれだけ時間が経ったのかわからないが、
ふと琉伊が言った。
「このことは、まだあの人たちには言わないでほしい」と。
あの人たちというのは仁たちのことだろう。
確かにあいつらに言うのはまだ早すぎる気がするし、
俺との関係も説明しづらいだろう。
「矢神には、まだ言えない。奏にぃが死んだってこと」
桐のこと思ってるからこその想い。
「わかった。そうしよう
龍臣と圭一郎には伝えるよ、心配してるから」
そういうと驚いた顔をした琉伊だったが、すぐに無表情になった。
とりあえず連絡先を交換し、倉庫に戻ることにした。