「今日はこれまでで一番幸せなクリスマスだったよ」


そう言い微笑みかけると、何も言わずに見つめられる。


「えっ?なに?」


無言で見つめられるという状況に耐えられなくなった私。


「俺も幸せ」


そう言ってぐいっと引き寄せられ抱きしめられる。


「いっぱい人居るよっ」


そうは言ったものの周りの人も同じようなことをしている。


ふわっと私を抱きしめていた手が緩まる。

冬雅の胸にうずくまっていた顔を上げると、ゆっくりと冬雅の顔が近づいてくる。


雪の降る街の中大きなクリスマスツリーの下で甘い甘いキスをした。