「……!」

「身勝手なのは分かってます。でも、目的があるんです!」

少しためてから、

「両親の墓を探したいんです。この世界のどこかにあるらしくて……。少し、耳にはさみました。」

「宛もなく?」

「はい…。確かに効率は悪いです。でも、自分に出来ることは何でもしますし、一緒に行きたいんです!」

「………。」

「………だめ…ですか?」

「どうする?」

「………この先、平和な町だけじゃない。それでもか?」

「はい。」

「…いいよ。俺も目的があってしてるし、今置いていくわけにもいかねーからな。まぁ、頑張れよ。」

「はい!ありがとうございます!」

「わぁーい!一緒だね!これから♪」

「はい!よろしくお願いします!」

「じゃ、寝ろ。明日は早い。足も直さなきゃな。」

表情は変わらなかったが、温かい言葉だった。

「はい。おやすみなさい。」